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高森明勅
2019.8.6 06:00日々の出来事

猿にかも似る

元号「令和」の出典は万葉集(プラス文選〔もんぜん〕)。
その出典となった「梅花(ばいか)の歌」序文を書いたのは
恐らく大伴旅人(おおとものたびと)だろう。
旅人は言う迄もなく、万葉集を代表する歌人、
家持(やかもち)の父。
その旅人の作に次のような和歌がある。
有名な「酒を讃(ほ)むる歌13首」のうちの1首だ。


あな醜(みにく)

賢(さか)しらをすと
酒飲まぬ
人をよく見れば
猿にかも似る

(ああみっともない、賢〔かしこ〕ぶって
酒を飲まない人をよくよく見ると、
猿に似ていることよ)

―酒を愛した旅人の人柄を
彷彿(ほうふつ)とさせる。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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